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川の字で寝ることについて

川の字で寝ることについて

我が家は、布団を敷いて、家族で川の字で寝ている。
夫のいびきも、なかなか寝付けない子供も右に行ったり、左に行ったりしながらみんなで寝る。
私が、小さい頃、明治生まれの祖母は、夏場緑色の蚊帳というのを畳部屋の4方向から引っ張って、その中で寝ていた。
ジブリのトトロに出てきて、お父さんと娘二人でその中で寝ているアレである。
蚊取り線香も炊いていたと思うが、私も蚊帳は、母の田舎でもつるしていた。

夏場は相当蚊がいたのだと思う。
家族全員蚊帳の中で寝る習慣は今の時代はない。

しかし、よく眠れていた。
私の住むところは高台で寒かった。

今のところも高台だが、川の字で寝るのは少し理由がある。

子供が少し普通の子とは違い、一緒にこうして寝ることによって安心感を得ているのだ。
今みたいにマットレスのない時代であります。
田舎のようなみんな同じ空間で寝て、布団をあげればそこでご飯を食べて、正直あまり部屋数はいらない。
この子供のおかげで、私たちは、いい年の夫婦であるが、会話があり、それはこの普通でない子供のおかげで結び付いているものなのだ。

このことに気づくのに少し回り道をしたが、夫が布団を敷いてそれをあげてくれるようになり、感謝の言葉も言えるようになった。

子供は、いつまでも幼児のような部分があるが、夫が布団を敷くと3つ敷くまで、あっちに行ったりこっちに行ったり、2~3歳の子供のような態度をとる。
しかし、決して叱らない。

小さい頃からそういう子供とは知らずに大人扱いして育てた結果今、子供帰りがあるからだ。
しかし、小さな積み重ねがきっと普通でない子供にも伝わっていると思っている。
私は、この普通でない子供が、結婚し、孫の守りをすることになったら、明治生まれの祖母のようにいろいろな季節の行事をし、できれば蚊帳で寝てみたい。

もう布団でなくすっかりモットンのマットレスの生活になれてしまったが

畑を耕したり、草むしりをしたり、お芋をふかしたり、一緒に昼寝をしたり、一緒に子供のアニメを見たり、おはじきをしたり、折り紙をしたり、いろいろなことをして遊びたい。
そして普通でない子供も一緒にその孫とともに川の字で寝ることが目標だ。

今の時代、普通でない子供が本当に心を痛めてみんなと同じようにできないことを悔やんでしまうけれど、そうではなく、楽しいことや一緒にお昼寝したり、川の字で寝ることはいつまでも楽しいことなのだ。その孫がいつまでも付き合ってくれないかもしれないし、私の考えは今は想像上のことになっているけれど、そういう希望をもって今日も川の字でゆっくりと床に就きたいと思う。

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